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ダーカンプの夢の跡

After the Dream of DARCOMP ブロガーによるリレー形式小説です。先の展開も結末もその時の書き手によって変わるストーリーを書いてます

15. 揉め事にしたくなかったのですみませんとだけ答えておいた

普通にアルバイトと授業で過ごす大学生活の2年目が始まりかけていた。 時間が過ぎるのは早いもので、夢のようだった経験をした僕は、その後の展開がわからぬまま時を過ごしていた。実験、レポート、実験、レポート。 たまに誘われる飲み会は、なにひとつ楽…

14. 大通りにあるチャペルを知ってるんだ、一緒に行こう

ふふっと笑われたけれど、なんだか幸せだった。温かい。反対方向を向いて、ニヤついてみた。一緒にクラブで遊んでいた二人、ヒデとミユキになんて話をしよう、そんなことを思っていた。 ぼくはアカネのいる布団にはいり、そしてそのまま横になる。さすがに眠…

13. 大丈夫だよ、こわくないもん

電気を切ろうとして、アカネがまた驚くことをいいだす、聞こえないフリはもう使えなそうだ。 アカネ「さむくないの?一緒にねる?」 いろんな思考が頭をよぎる。言葉を失った。 ぼく「ああ、って、え?」 返した言葉に、女性経験の少なさが相手に伝わったよ…

12. フィニッシュできる腕がない

気まずい時間をなんとか打破したいと思いつつ、なにをしてよいかわからなかった。 とりあえず、できるだけ明るい話題をふった。さすがに財布を盗られたことで落ち込んでいるに違いない。僕に気を遣わせまいと明るく振る舞っているようにも見える。 ぼく「ヒ…

11. 自分なりの精一杯の平静を装ったつもり

そこまで言った後、アカネが驚くことを言ってきた。一生忘れられない日になる気がする。そう言ったヒデの言葉が思い浮かんだ。 期待しているつもりはなかったけれど、また遊びたいという気持ちになっていた。クラブで終電を逃し、財布をスリに盗まれたアカネ…

10. 一生忘れられない日になりそうな気がする

事件を把握した二人と一緒に一旦クラブの外へ出た。 ホールの真ん中あたりで踊っているときに人とぶつかり、その後で財布が無いことに気が付いたのだ。慌ててヒデとミユキに話しかけ、4人で外へ出た。 ヒデ「おい、どういうこと?財布?すられたってこと?…

8. 思い出したら恥ずかしくなるような言葉が言えるのに

すこし客観的に自分を実況しながら、青春ってこういうことなのかな、と味わっていた。 始発までまだまだ時間がある。深夜のクラブでぼくたちは、青春の真っただ中にいる気分だった。ただただ楽しい、そんな時間だ。明日にはひどく疲れが残っていることくらい…

7. 青春ってこういうことなのかな

少し酔い始めたぼくは、ヒデとミユキのいるほうを眺めた、思いがけない光景だった。 ヒデとミユキは、それぞれ別の男女と仲良さそうに話していた。いまさら硬派を気取りたいわけではないけれど、正直ヒデの行動は理解不能だった。 ぼく「おい、ヒデ!ヒデ!…

6. ビールに関しての雑学なんてどこで勉強したのだろう

爆音の中で静かに頷いた僕は、しっかりと手を掴んだまま一歩ずつ人混みをかき分けた。 カウンターがひどく遠く感じた。 この部屋が熱いせいではない、人の熱気でもない、ぼくは自分の心臓が高鳴るのを感じていた。カウンターに着くと、アカネちゃんが僕を見…

4. アイコンタクトで伝えたかった言葉は「がんばれ?」「頼むぞ?」

ビールと共に少しずつ4人はお互いについて語り始めた。 ぼく、ヒデ、ミユキ、アカネ。テーブルに4人。 ヒデとは中学校から同じだったため、女の子の好みはだいたい知っている。ヒデはミユキちゃんのことが好きなんだと思う。昔から活発で元気な女の子がすき…

2. 新しい交差点で、まだ出会わない人に向けて明るく振る舞おうと決意する

今年はどんなことをしよう。 雨が降るかと思っていた空は持ちこたえて、待ち合わせの18時に渋谷の交差点にやってきた。 田舎暮らしだった僕にとって、東京の街はまぶしすぎる。 17時45分、駅のプラットフォームに着いた僕はLINEで同じ高校の友人に…

ダーカンプの夢の跡って?
ブロガーによるリレー形式の長編小説。順番に書き手が思うがままに物語の続きを書いていくことで成立する筋書きのない物語です。書いている私たちにもその行く末は全く予想ができない、そんな試みです。
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