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ダーカンプの夢の跡

After the Dream of DARCOMP ブロガーによるリレー形式小説です。先の展開も結末もその時の書き手によって変わるストーリーを書いてます

1. 春の訪れる前の冷たい空気と桜の花が咲く交差点で

もう4月だというのに空は灰色でまだまだ肌寒い。

 

空気の冷たさの中に春への移り変わりを少しだけ感じられる。冬の装い、春には少し似つかわしくないコートを羽織って街を歩く。

 

「じゃあな!」「また会おうぜ」「さようなら」

 

そうやって別れを告げた友人たちもみんな新しい道に進もうとしていた。そんな春の卒業式を懐かしく思った。あの時に言葉を交わさないまま、もう二度と会うことのない人もいるかもしれない。記憶は静かに消えていき、新しい日々の記憶に置き換えられていく。

 

出会いと別れの季節の中で、ゆっくりとただ時間だけが流れて行く。

 

雑踏の中に足を踏み入れて行く。日が落ちてゆくにつれて徐々に街が明るくなっていく。無数の電気が街を彩りはじめる。

 

まだまだ寒い歩道の脇に桜が咲いていた。

 

 

春はもうそこまで来ている。

 

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春の前の肌寒さと桜の木に季節が交差する。

 

私の気持ちもぐるぐると交差する。

寒い季節を抜け、芽が出て花開く。

これからきっと新しい出会いが待っている。その期待と不安が空気のように混じり合って、少しだけ笑顔になれる自分がいる。

 

どうせなら楽しくてワクワクするような春がいい。

 

渋谷のスクランブル交差点の前まで来る。

 

様々な想い

 

冷たい空気

 

一瞬の気持ち

 

ぼんやりした陽の光

 

顔に浮かべる表情

 

 

あらゆるモノがぶつかり合って交差していく。

 

そんな交差点を横切りながら、新しい春が訪れる気がしていた。

気がつけば、もうすぐ待ち合わせの時間だ。

 

もう目の前まで迫っている春、今年はどんなことをしよう。

 

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2. 新しい交差点で、まだ出会わない人に向けて明るく振る舞おうと決意する

ダーカンプの夢の跡って?
ブロガーによるリレー形式の長編小説。順番に書き手が思うがままに物語の続きを書いていくことで成立する筋書きのない物語です。書いている私たちにもその行く末は全く予想ができない、そんな試みです。
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