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ダーカンプの夢の跡

After the Dream of DARCOMP ブロガーによるリレー形式小説です。先の展開も結末もその時の書き手によって変わるストーリーを書いてます

2. 新しい交差点で、まだ出会わない人に向けて明るく振る舞おうと決意する

今年はどんなことをしよう。

 

雨が降るかと思っていた空は持ちこたえて、待ち合わせの18時に渋谷の交差点にやってきた。

 

田舎暮らしだった僕にとって、東京の街はまぶしすぎる。

 

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17時45分、駅のプラットフォームに着いた僕はLINEで同じ高校の友人に連絡をとった。

 

「早めに着いたんだけど、どこで待ってたらいい?」

 

15分も前に着いたから当然のように自分が先に来ていると思っていた。スクランブル交差点は思いの外うるさくて、誰だか分からない若い芸能人が化粧品のCMをしている。

 

「お、早いね、もうオレも着いてるよ、いまからハチ公前まで行く」

 

お互いに上京してきたものの、大学の1年生というのは予想していた以上に忙しかった。僕は実験とレポートに追われて、思い描いていた東京の生活とはほど遠い生活をしていた。

 

単位を落とさなかったこと以外に、誇れることなんて何一つ無いくらい、レポートに追われていたような気がする。要領がわるいのかもしれない。

 

2017年の4月1日は土曜日で、たまたま連絡をくれた日にはアルバイトが休みだった、久しぶりに飲もう、嬉しい誘いだった。

 

二人とも一浪していたこともあり、大学2年になったときには既に20歳を超えていた。

 

待ち合わせ場所にくると、友人が女の子二人連れて待っていた。しばらく会わなかったせいか、髪の毛の色も変わっている。女の子は、いったい誰なのか、もしかして今夜、一緒に飲もうと言う話になっているのだろうか。

 

東京の夜、初めて思い描いていた東京の夜に、ぼくは明るく振る舞おうと決意した。

 

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3. 出会った4人は「乾杯」と共に少しずつお互いのことを知り始める

 

 

ダーカンプの夢の跡って?
ブロガーによるリレー形式の長編小説。順番に書き手が思うがままに物語の続きを書いていくことで成立する筋書きのない物語です。書いている私たちにもその行く末は全く予想ができない、そんな試みです。
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